List of R & D issues研究開発課題

研究開発課題02
超伝導光子数識別器に関する
研究開発

研究開発課題の概要

誤り耐性型の汎用量子コンピュータ実現のためにはGKP量子ビットおよび魔法状態生成が必須であり、60光子以上を識別でき、動作帯域1GHz、量子効率99%以上の超伝導光子数識別器の開発をする。それを用いて誤り訂正用論理的量子ビットであるGKP量子ビットおよび、誤り耐性型非クリフォード演算を可能とする魔法状態の生成をする。
初めのステップでは、まず現有の光リソグラフィを用い、超伝導素子が5ミクロンまでで実現可能なものを目指す。このとき、帯域は5-10MHzで、上限光子数は40程度となる。次のステップでは、電子線・集束イオンビーム描画装置を導入し、それ以下のサイズの超伝導体素子を作製し、高性能化を目指す。これにより、最終的な目標である、上限光子数100および動作帯域1GHzを目指す。リスクヘッジとしては、広帯域連続光光源だけでなく、モードロックパルス光光源使用法についての検討も並行して行う。
これは、超伝導光子数識別器の動作帯域が十分でなくても、用いる光を広帯域連続光からパルス光に変えれば、波束幅を小さくでき、量子操作の広帯域動作を可能にするからである。GKP量子ビットおよび魔法状態の生成は、スクイーズド光とビームスプリッターおよび超伝導光子数識別器で構成する任意状態生成器で行い、スクイーズド光の本数、ビームスプリッターネットワークの構成、超伝導光子数識別器の数は任意パラメーターであり、任意状態発生器として最も効率の良いパラメーターを見つけ出す。

02超伝導光子数識別器に
関する研究開発

写真:東京大学 工学部総合研究機構 教授 高橋 浩之
課題推進者
高橋 浩之東京大学
工学部総合研究機構 教授

研究成果 Reaserch Result

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準備中

研究開発課題01
時間領域多重汎用光量子
コンピューティングに関する研究開発

低い誤り耐性閾値量子誤り訂正法として期待されている、GKP量子ビットと呼ばれる状態を用い、連続量誤り訂正のハイブリッド誤り訂正法を研究開発する。

研究開発課題02
超伝導光子数識別器に関する
研究開発

誤り耐性型の汎用量子コンピュータ実現のためにはGKP量子ビットおよび魔法状態と呼ばれる特殊な量子状態の生成が必須である。60光子以上を識別でき、動作帯域1GHz、量子効率99%以上の超伝導光子数識別器の開発をする。

研究開発課題03
導波路光パラメトリック増幅器および
光量子導波路回路に関する研究開発

誤り耐性閾値を超える状態でも十分に動作する量子テレポーテーションチップを実現するため、導波路光パラメトリック増幅器および光量子導波路回路デバイスの実現を目指す。

研究開発課題04
光量子コンピュータの
社会実装に関する研究開発

光量子コンピュータの社会実装を目指すことを主目的とし、クラウドコンピュータとして運用できる実機をハードウェアとして具現化し、コンパイラ、アセンブラの開発を含めるマン・マシーン・インターフェースの構築を目指す。

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